お前は俺だけのものだ〜私はあなたに相応しくありません
「理由はある、子供を堕すのは反対だ、それからみくるに辞められると、美味い飯が食えなくなるだろう？」

みくるは少し考えて口を開いた。

「では社長は相応しい方と結婚してください」

「わかった、そうしよう、そのかわり、週に一度俺とデートしてくれ、そして俺を好きになってくれたら結婚を考えてくれないか」

私は既に社長に心惹かれていた。
週に一度社長とデートしたら、社長をもっと大好きになってしまう、それはダメ。
でも今の私には、社長にお世話になるしか選択肢はない。

「わかりました、社長にお世話になります、子供も堕したりしません、でもデートも結婚も致しません、私は社長に雇われている身ですから」

「みくるは強情だな、まっ仕方ねえな、俺はみくるに好かれてねえと言う事だな」

みくるは慌てて否定してくれた。

「そんな事はありません、社長のことはお慕いしています、あっ、あの、そうじゃなくて」

みくるは真っ赤に頬を染めて、恥ずかしがっていた。

俺は思わずみくるを引き寄せ抱きしめた。

「社長、いけません」

「少しだけこのまま」

俺の腕の中で小さく震えているみくるに、愛おしさを感じ、俺だけのものにしたいと独占欲が露わになった。

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