お見合い夫婦!?の新婚事情~極上社長はかりそめ妻を離したくない~
「ゆっくり体を倒してみて。息は止めないで」
足を開いた状態のまま手を引っ張られる。息を吐きながら体を倒した。
背中から腰のあたりが伸びて、とてもきもちがいい。
「これ、いいですね」
「すっきりするだろう?」
交互に引っ張り合い、お互いに体を前に倒す。真横に並んで座り、脇腹も同じように伸ばした。そうしているうちに緊張が解れて気持ちがリラックスしていく。
「じゃ、次は背中合わせになろうか」
言われるまま晴臣に自分の背中をくっつけた。これまでより体温を直に感じて、猛烈に晴臣を意識してしまう。
お互いに万歳して手を繋いだ状態で晴臣が前に体を倒していくと、果歩が彼の背中に乗る格好で上体が反っていく。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「大丈夫。力抜いて」