大好きな君へ

日常

- kaho side -



──ピピッ、ピピッ



隣の部屋から聞こえる大きすぎるアラームの音に思わず顔を歪ませる私。



──ピピッ、ピピッ



しばらく経ったら消えるだろうと思い二度寝の体制を整えるも、その音は一向に消える気配がない。



高く大きいアラームの音が、頭に割れそうなほど響く。




羽織っていた布団から思い切り体を出し、部屋を出て音の元へと向かう。




こんな時すごく思うのが、メンバー全員で住む宿舎制度への不満だ。




『 しゅん起きて!!うるさい!! 』




いくら幼なじみ、メンバーであっても一度は部屋の外から声をかける。




それが私としゅんの小さな掟だ。




まあでもしゅんがそんな事で起きるはずはなく。




躊躇なく扉を開く私。




部屋の中はアラームの音がこだまし、信じられないほどうるさかった。
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