外階段
校長は、真っ白に染まった髪を触っていた。顔色もよくないが、怒っているよな泣いているようなはっきりしない表情をしていた。ただでさえ細い身体が、衰弱して、余計に弱って見えた。
校長は正充の前のソファ腰かけて、ため息をひとつ吐いた。
「今回のことは遺憾なことだが、警察もまだはっきりしたことは言っていないし、とにかく君がいじめて、自殺したなどとは口外しないでほしい。学校側としては、事故として片付けたいし、君の将来の事もあるし、いいね」
校長は正充に発言させずに、退室した。
これでは、正充の立場がない。
事件のおかげで、授業はすべてなくなった。二年五組は、ホームルームの時間に変更した。
中川教諭は目が左右に動いている。呼吸も少し速い感じがする。いつもとは違う。極度の緊張状態のようだ。
生徒たちも微動だにせず、中川教諭をじっと見ていた。
「みんなが心配していたようですが、本賀は、いじめとはまったく、無関係だそうです。ですから、本賀を変な目で見ないように。と、今日、家に帰ったら保護者には、事故であって、間違ってもいじめによる自殺ではありませんと言ってください」
校長は正充の前のソファ腰かけて、ため息をひとつ吐いた。
「今回のことは遺憾なことだが、警察もまだはっきりしたことは言っていないし、とにかく君がいじめて、自殺したなどとは口外しないでほしい。学校側としては、事故として片付けたいし、君の将来の事もあるし、いいね」
校長は正充に発言させずに、退室した。
これでは、正充の立場がない。
事件のおかげで、授業はすべてなくなった。二年五組は、ホームルームの時間に変更した。
中川教諭は目が左右に動いている。呼吸も少し速い感じがする。いつもとは違う。極度の緊張状態のようだ。
生徒たちも微動だにせず、中川教諭をじっと見ていた。
「みんなが心配していたようですが、本賀は、いじめとはまったく、無関係だそうです。ですから、本賀を変な目で見ないように。と、今日、家に帰ったら保護者には、事故であって、間違ってもいじめによる自殺ではありませんと言ってください」