溺愛執事のキスの雨
神崎財閥は、他の家系の中でも郡を抜く家系に値する
パーティに参加すればお父様やお母様には沢山の人が集まり
あたしには、お見合いの話が多々来る
勿論、良く思っていない人もいて、媚を売るためだけにお父様たちに近付く人達もいる
お父様もお母様も、その裏の思考まで読み取るから、心から尊敬しているわ
「篠宮、お待たせ」
「お待ちしておりました
行きましょう」
篠宮はあたしの荷物を大きな黒いリムジンに積み込み、共にそのリムジンに乗り込む
神崎財閥専属の運転手に「お願い」と声を掛けると、ゆっくりとそれが動き出した