溺愛執事のキスの雨



そう、篠宮に告げた

あたしの言葉に篠宮は一瞬目を見開き

「・・・やっぱり」

と、声をもらした


篠宮が前に嫉妬をダダ漏れにしていたのは、充の気持ちに気付いていたからなのね


「・・・お返事は」

「断ったわ」


あたしの言葉に、分かりやすくホッとした表情をする篠宮に小さく笑みがもれる

そんな分かりやすくホッとしなくても・・・


「篠宮、あたし」


と、話し始めた時

コンコン、という扉を叩く小さなノック音が部屋に響いた



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