溺愛執事のキスの雨
京side
「じゃあ」
そう言って俺の横を通り過ぎて行った恋様の顔は、今までにないほど冷めた目をしていた
完全にやってしまった・・・
恋様が目を覚ます時間になっていたのにも気付かず
仕事を放棄して新人メイドの四条と話し続けてしまった
これは恋様も怒るよな・・・
「・・・篠宮さん・・・」
不安げな顔を向ける四条に苦笑いを浮かべ
「私が仕事放棄してしまったのが悪いんです
恋様もああ言ってましたし・・・仕事の説明させて頂きます」
この仕事まで放棄したら、きっと恋様はもっと怒ってしまう
それは避けたい