溺愛執事のキスの雨
「・・・篠宮、外でキスは辞めなさいって言っているでしょう」
「照れているんですか?恋様」
「馬鹿なこと言わないで」
篠宮は、キス魔なの
あたし限定らしいけれど、隙あらば口付けてくる
幼い頃からのことだから、慣れてしまったけれど人がいる外では辞めて欲しいわ・・・
「・・・可愛いな、恋様」
と、不意に敬語が外された篠宮の目は、
────正に男の目
この目をした篠宮は、何をするか分からない
身の危険を感じたあたしは直ぐにスクールバッグを手に持ってリムジンの扉を開ける