溺愛執事のキスの雨



「・・・四条さん」

「お嬢様・・・朝は申し訳ございません
私が篠宮さんに話しかけてしまったばっかりに・・・」

「・・・良いのよ」


四条さんは、悪くないのよね

ただ、篠宮に話しかけただけ


「篠宮さん・・・あの後とても落ち込んでおられました

でも、私に仕事を教える、という仕事まで放棄することは出来ない
これ以上恋様に嫌な思いはさせたくない

そう仰っていました」


・・・篠宮


「・・・お嬢様


私は、側近研修のときから篠宮さんが好きです

ですが、篠宮さんの心には

ずっとお嬢様がいるのです」


「執事とメイドの恋は成立しませんし」と、眉を下げながら四条さんは笑った



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