溺愛執事のキスの雨



お父様とお母様は寂しげな顔をしながら、強くあたしを抱き締めてきた


「・・・お父様、お母様

ありがとう」

「・・・頑張ってきなさい」


そう言ったお父様の声は、微かに震えていて

近くにいた春歌と蕾も、目を真っ赤に染めていた


「恋ちゃ、っ・・・絶対・・・!

絶対絶対また会おうね・・・!」

「恋・・・っ、4年間のうち、絶対に会いに行くから」


涙を流しながらそう言ってくる春歌と蕾に、あたしまで涙が溢れてくる

本当・・・良い親友だわ



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