溺愛執事のキスの雨



「えぇ、今日から名前で呼び合うことにしたのよ」

「・・・随分、仲が良いようで」


そう言う篠宮の顔は、拗ねているようで

少し可愛く見えてしまった


「ほら、教室に戻って帰るわよ

───」


そう言って、教室に向かう足を再び動かす


「っ・・・本当、貴方はずるい」


背後でそう言う篠宮に、クス、と小さく笑う



『ほら、教室に戻って帰るわよ


──京』



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