溺愛執事のキスの雨



すみません、と言いつつも、離れようとしない篠宮に、再び苦笑いがもれる


「しのみ「もう、名前で呼んではくれないのですか」


篠宮、というあたしの声は遮られた

少し身体を離し、篠宮の顔を覗くと

嫉妬が混じった表情


「・・・京、離れなさい」

「嫌です」

「・・・」


名前で呼んだじゃない・・・



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