溺愛執事のキスの雨



───────



「・・・っ・・・ン」


10分以上、篠宮の口付けを受け続け、それが離れた時は、軽く息を切らしていた


「・・・可愛い」

篠宮はそう言って、笑顔を浮かべながらするりとあたしの頬を撫で、身体を離した

篠宮───



あたしも、好きよ


けど、貴方は執事で


あたしは令嬢




「────・・・言えないのよ」



好き、だなんて


そんなあたしの小さな呟きは、篠宮には届かない




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