溺愛執事のキスの雨



「・・・恋様、寝込み襲うおつもりですか?」

「な・・・そんなわけないでしょう」


二、と意地悪そうな笑顔を浮かべる篠宮に、手を振り払ってそっぽを向く

起きてたのね・・・!


「さぁ、そろそろお休みになってください」

篠宮はもう一度あたしの手を掴み、ベッドルームへと連れていく

わざわざ掴まなくても行くのに・・・


「恋様、お休みなさい」


篠宮はそう言うと、ちゅ、と小さなリップ音を立ててあたしの額に口付けし

手を離してベッドルームから出て行った



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