昨日、失恋した
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新しい朝がやって来た。俺はいつも通り兄貴よりも早く家を出ようとした。
すると兄貴が言った。
「どうしたんだ、今日は? 何か大事な事でもあるのか? 今日のお前の気合の入り方がハンパ無いぞ!」
さすが兄弟だ、俺の気配を察知したようだ。
「おう兄貴、今日は俺の人生のかかった大一番なんだ。兄貴も、俺が上手くやれるように、祈っててくれよ」
俺は何も知らない兄貴に言った。
「おお、俺は神様なんて信じてないから祈れないが、お前のためにエールを送るぐらいは出来るからな」
何だかよく分からない俺の気合いに気圧されているようだ。
「何かはわからんが、お前の一生に関わる事なんだろう。頑張ってこい!!!」
そう言って俺を送り出してくれる優しい兄貴だ。
俺は兄貴のエールを受けていつも通りの電車に乗った。
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そして、朝の静かな学校に着いた。
学校の昇降口には、ソバカスが可愛い、メガネの奥の瞳がステキな彼女が、微笑みながら立っていた。
さあ行くぞ、俺。
……