ラーメンおごりで!(※短編BL)
「押也の負けも俺のおかげでどうにかなりそうだな」

試合後、俺のところに来るなりアトリはそう言ってニカニカ笑った。

「そーだな」

素っ気なく返すとアトリはすぐに表情を変え、怒った。

「なんだその反応は…?誰のおかげだと思って…!!」

そう言って俺に向かってきた拳をつかんだ。

手もそんなに大きくないし、やっぱり腕も細い。

それなのにあのサーブ……

「まだ最後の試合が残ってるし、勝ったわけじゃないだろ」

「じゃぁこの試合勝てたら、ラーメンおごれ!!」

「なんだよそれ…」
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