ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜２

トマトケチャップを探します

　子猫のエリナの朝は早い。
　
「んー……モフモフ……天国……」

「おい、朝だぞ」

　まだ幼い子猫が風邪などひかないようにと、とびきりモフモフの尻尾で彼女を包んでいた優しく美しいフェンリルが、エリナの白くて柔らかい猫耳を肉球で優しく叩く。

「エリナ、朝……子猫の耳は柔らかくてふわふわで、本当に良いものだな」

　目的を忘れたフェンリルが、たふたふ、たふたふ、と耳の手触りを楽しんでいる。

「ふにゅーん……」

　フェンリルの肉球も、たまらなく気持ちの良いものなのだ。

　寝ぼけまなこのエリナは、今度はフェンリルの前脚に抱きついた。