ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 というわけで、今日は久しぶりにルディが夜勤をするのだ。いつもの朝のように青弓亭に来る時、エリナは着替えの入った小さな鞄を持参している。

 そして、カリッと焼き上げたソーセージをたっぷり食べて満足した後、ルディがまたしても苦悩し始めた。

「夜中にエリナと一緒にいてやれないのは、非常に心苦しいのだが……」

「ああもう、ルディ隊長、そんな顔をしなさんな!」

 青弓亭の店長代理であり、きっぷのいいキジトラ猫のミメットが、手のひらでルディの背中を叩いた。

「子猫のことは、このミメット姉さんに任せておきな。大丈夫だよ、エリナが寂しくないように、よくよく布団にくるんで寝かしつけてやるからさ」

「俺の尻尾がなくて、エリナが寝られなかったらと思うと……」

「その時にはあたしの尻尾を絡めてやるさ。そして、ちゃーんと一緒に寝てあげるから大丈夫。寝るまで背中をトントンしてやるさ」

 過保護な保護者たちの会話に、耳をぴんと立てたエリナが口を尖らせた。

「もう、ルディさんもミメット姉さんも! わたしはもう赤ちゃんじゃないんですからね、ちゃんとお布団をかぶってひとりで眠れますよ」
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