ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜２

「ルディ隊長、そんなに心配ならばエリナを背中にくくりつけて町の警備をするか？」

　黒豹のヴォラットが冷静な口調で言った。居合わせたマイクがぷっと噴き出し、アルデルンとキーガスも頬をひくひくさせた。どうやらその姿を想像してしまったらしい。

（ヴォラットさん、なにを言い出すの？　ルディさんがその気になったら……うわあああ、やめてー！）

　力のあるルディなら本当にエリナを背負って難なく仕事をしそうなので、子猫は顔を引きつらせながら黒豹を見た。彼は眉をすっと持ち上げて続けた。

「ただし、その場合は任務中に事件があった場合に、エリナに危険が及ぶ可能性があるが」

「そんなこと、ダメに決まっているだろう！」

　子連れ隊長作戦が却下され、エリナはほっとした。

「そうだな。とすると、やはりエリナは安全な場所に預けるのが得策だ。ミメットに任せて、ルディ隊長はしっかりと任務を遂行する、ということでいいだろう」

「……」