ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 エリナの言葉を聞いて、ミメットはキジトラ耳をぴくりと動かした。

「なになになんだって? それらは、どんな料理なんだい?」

「ご飯を使って作る、美味しい料理ですよ。そうだ、明日の夜はチキンライス定食にしますか? 半熟の目玉焼きを乗せたチキンライスにサラダとマッシュポテトを添えればボリュームがありますし、中に入れるチキンにカレー粉をまぶしておくとスパイシーで美味しいと思うんです。スープは根菜とお豆が入ったミルクスープがいいかな?」

 エリナは頭の中でバランスよく献立を考える。

「チキンライスか。ぜひ食べてみたいもんだね」

 ミメットも、美味しそうな料理だと頷いた。

「……おかしいな。俺たちは今夕食を食べたばかりなのに」

「早く明日の夜にならないかな!」

「チキンライスか。明日も楽しみだ」

 ナポリタンに舌鼓を打っていた警備隊員たちだが、気持ちはもうチキンライスを持っていかれていた。
 そしてもちろん、翌日提供されたチキンライス定食は大人気になり、青弓亭の客たちは『ライナス農園のトマトケチャップ』が発売されたら絶対に買おうと心に決めるのであった。
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