ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「王さまって大変なお仕事なんですね」

「そうだな。フランシスが次の国王を引き受けてくれるから、本当に助かったぞ。俺にはあの仕事は絶対無理だな。剣を振り回して走り回る仕事の方が向いているし、社交だのなんだのと面倒なことが多い国政にはあまり関わりたくない」

 気の毒に、スカイヴェン国王は仲間外れにされているらしい。
 そして、ルディは弟に次期国王の座を押しつけられて、本気で喜んでいるらしい。

「それで、ミメットも、よかったら来ないかと書いてあるんだが……」

 キジトラ猫の尻尾がぴんと立った。毛も逆立っている。

「あっ、ええと、ごめんよ! あたしは明日は魔物狩りに行く予定なんだよねー。そう、この腕が鈍らないようにさ、一日中魔物の森に行くつもりだから、残念だけど今回は遠慮するよ」

 剣の構えをやって見せながら『旋風のミメット』が言った。
 確かに冒険者としての腕を落とさないためには、定期的な修練も必要なのだ。
< 40 / 204 >

この作品をシェア

pagetop