ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「あの子猫は、ようやく俺に心を開いてきた。今でも青弓亭での給金を生活費として俺に差し出そうとするのだが……少しなら、プレゼントも受け取れるようになってきたのだ」
「幼い子猫は、周りの愛情を受け取るだけでいいのに! 生活費を、あんなに小さな手で稼ごうとするなんて」
またしても、サランティーナは涙声になってしまう。
「あんないい子に酷いことをした者を見つけたら、わたくしはきっと許せないわ」
「母上、それは俺も同じ気持ちだ。だが、今は断罪よりも、エリナを育て直してやることが必要なのだと思う。一人前の猫になるまでは、この俺が、エリナの拠り所になろうと思う」
「まあ、カルディフェン……」
「お前は覚悟をしているのだな」
母親と祖父の視線を、ルディは受け止めた。
「俺はフェンリルとして生まれた。そのため、同じ『妖精獣』としか番になれない。だが、番を探して生きる前に、まずはエリナを育てて、独り立ちさせたいと考えている。それが俺の選んだ道だ」
「幼い子猫は、周りの愛情を受け取るだけでいいのに! 生活費を、あんなに小さな手で稼ごうとするなんて」
またしても、サランティーナは涙声になってしまう。
「あんないい子に酷いことをした者を見つけたら、わたくしはきっと許せないわ」
「母上、それは俺も同じ気持ちだ。だが、今は断罪よりも、エリナを育て直してやることが必要なのだと思う。一人前の猫になるまでは、この俺が、エリナの拠り所になろうと思う」
「まあ、カルディフェン……」
「お前は覚悟をしているのだな」
母親と祖父の視線を、ルディは受け止めた。
「俺はフェンリルとして生まれた。そのため、同じ『妖精獣』としか番になれない。だが、番を探して生きる前に、まずはエリナを育てて、独り立ちさせたいと考えている。それが俺の選んだ道だ」