柳田くんと恋を知るまで


「今日から2年終わりまで、テスト勉強見ろって先生に頼まれたんだけど……諸井ってお前?」

「へ?」


フサフサのまつ毛に綺麗な二重の目


「先生から聞かなかった?」


「いや……それは何となく聞いたけど教えてくれるの女子じゃなくて……?」


「なにそれ、俺だけど。」


ふと現れた彼はどこかで見たことある顔

サラサラとした猫みたいな柔らかい髪の毛が5月の春風になびく


恐らくセットはしてないであろう天然の美しさ



「えっと……後ろの席の人…………だっけ…?」
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