柳田くんと恋を知るまで



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5月半ばになると必ず行われる中間テスト

可愛いチェックスカートが特徴のこの桜ヶ丘高校は、かなり努力して入ったためかなり授業も難しい。

勿論、諸井陽菜16歳、授業ついていけてない。


そして、案の定テスト返し後の担任からのお呼び出し。

そして、いつものお説教…………
「諸井、このままだと間違えなくお前留年だ」

え???????

「ちょ、えっ、先生、いつもみたいに課題渡して終わりじゃないんですか?!そんな深刻なんですか?!」

予想外の先生のセリフ

「当たり前だろ……諸井……まだ高校2年の初めだぞ?大丈夫か?このままで」

「だ、大丈夫です!平気です!」

「諸井的に大丈夫でも学校的にはダメです」

「嫌です!留年なんて絶対!先生意地悪です!」

必死に抗議してみるものの聞く耳も持たず。
だけど、ここで大人しく勉強したとこで留年の危機回避出来るわけもない。

「あのなあ……別に意地悪してる訳じゃないのよ……」



何故か悩む沈黙。静かな社会科室に流れる重い空気。
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