【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「俺以外って……」
肩をすぼめて蓮くんに目を向けると、
「その辺の奴が欲情して歌鈴のこと押し倒したりでもしたら、冷静でいられないから」
「な、なに言ってるの……っ、そんなことする人いるわけないよ」
「そう? 俺はいつだって押し倒したいけどね」
「……もう! 早くしないと遅刻しちゃうよ!」
相変わらずマイペースな蓮くんは、やっと制服を手に取った。
「着替えさせてくれてもいんだよ?」
私の反応を伺うように極上な顔をちょこんと傾けてみせる。
「っ、じ、自分でしてください……っ」
下からすくうように覗かれて、私はパッと顔を逸らした。
「いちいち可愛いなお前は」
「……っ、」