【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「それでは指を怪我してしまいます……! もっとこう、指先を丸くしてですねぇ」
「ねぇ。もっと歌鈴を信用してあげたら?」
あわあわした若さんをよそに、落ち着き払った蓮くんの声が飛んでくる。
「心配なのは俺も同じ。でも頑張ってやってる姿を見守るのも、俺らの務めでしょ?」
蓮くんの諭すような声に、胸が甘く締め付けられていった。
「……ふむ。やや正論ですね。しかし、わたしと青葉様では役割は違いますので、そこは間違えないでくださいね! ではわたしは一度撤退します」