【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
余裕たっぷりな蓮くんとは裏腹に、私はもう蓮くんを見ることも出来ない。
本当に、蓮くんってばおかしいよ。
前はからかってくることはあっても、こんな風に大胆なことはしなかったし言わなかった。
なのに、高校生になってからというもの、ずっとこんな調子なんだ。
一体どうしちゃったのかな……。
支度を終えた蓮くんと一緒に家を出ると、一台の黒い車が停まっていた。
「歌鈴、いつから車通学に戻したわけ?」
「……違うよ! 私はちゃんとパパに言ったんだけど……」
ガチャッとドアが開いて、運転手さんが降りてくる。