【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「名村がよく言ってるアレと同じ」
「二乃ちゃんが言ってるアレって」
もしかして、若さんを見ては「眼福」と手を合わせてる、アレ……?
なんか微妙に違う気がするんだけど……。
スマホを置いてやっとスプーンを手に取った蓮くんを、今度は私がまじまじと見つめる。
蓮くんのお口に合うかな?
「……えと、おいしー?」
「なに?聞こえないから隣来て?」
ひと口食べた蓮くんがチラッと目を上げて、どこかご機嫌そうに私を呼びつける。
「お味は……いかがですか?」
ドキドキしながら蓮くんの隣に座った。