【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
そんな私の様子を見ていた蓮くんは、はぁっ……と小さく溜め息をついて、
「歌鈴はもっと危機感持たなきゃダメだよ」
「え……、危機感?」
その真意がイマイチわからなくて首を傾げてみせると、
「だから、こういうこと」
蓮くんの両腕が私の背中をホールドした。
「……ちょっと、蓮くん!」
「捕まえた。もう逃げらんないね?」
余裕さえ見せる表情で、息を吐くように笑った。
「……ダメ。離してよ……蓮くんっ」
こんなの恥ずかしすぎる。
蓮くんの上に覆い被さるみたいになって、さらには蓮くんにギュッと捕まえられてるんだもん。