【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
……若さんは前からこうして私の付き人として常に近くにいるのだ。
それはもちろんパパの命令で。
「ささっ、すぐに適切な距離をとってくださいね」
そしてこの若さん相手にも動じないのは蓮くんだけで……。
「適切って言われても、どんくらいが適切なわけ?」
れ、蓮くん……っ!?
若さんの眉がピクリと動いた。
「……ほお。適切の意味がわかりませんか? ただちに5メートル後ろへお下がりください」
「どこが適切なんだよ……」
ホント、相手を確認出来ないほどの距離だよ……。
って、そうじゃなくて。