【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


「それひと口ちょーだい?」

「へっ?」


背後から降ってきた声に、私と二乃ちゃんが振り返った。


「理人先輩!?」

「出たわね!!」


驚く私と失礼極まりない発言をする二乃ちゃんの後ろには、理人先輩が立っていた。

どおりで、廊下から女子のはしゃいだ声が聞こえてきたわけだ……。


「歌鈴ちゃんが作ったお弁当?」

「……えっ、そうですけど」


例の卵焼きに視線が送られて、私は慌てて隠した。

< 154 / 417 >

この作品をシェア

pagetop