【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「それひと口ちょーだい?」
「へっ?」
背後から降ってきた声に、私と二乃ちゃんが振り返った。
「理人先輩!?」
「出たわね!!」
驚く私と失礼極まりない発言をする二乃ちゃんの後ろには、理人先輩が立っていた。
どおりで、廊下から女子のはしゃいだ声が聞こえてきたわけだ……。
「歌鈴ちゃんが作ったお弁当?」
「……えっ、そうですけど」
例の卵焼きに視線が送られて、私は慌てて隠した。