【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「好きな子相手に我慢しろってほーが無理だろ。どんな拷問だよ」
「……っ、」
理人先輩、今……好きな子って言った……?
困惑に満ちた私が固まっていると、
「申し訳ありませんが、近いです! いくら花咲財閥の御曹司とはいえ、お嬢様とは適切な距離を保って頂きたい!」
どこから取り出したのかメガホンを口に当てた若さんが廊下から叫んでいる……。
「へぇー。カイルから聞いた話の通り相変わらず若さんは厳しいね?」
相変わらず……?
「あの、前から思ってたんですけど、私のこと知ってるんですか?」
「そーだよ。だって俺と歌鈴ちゃん、もっと昔に何度か会ってるから」
え……?