【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「そろそろ戻るよ。これ以上ここにいたら、あっちのヤバい奴に締められそうだからねー」
窓際から凍えるほど冷たい視線を送っている蓮くんを見て、
「あんまり待てない性格だから、俺のこと早く思い出してね」
……と。
楽しげに微笑んだ理人先輩は教室をあとにした。
* * *
「誕生日パーティーで会ったとか?」
理人先輩が去ったあと、昼休みの残りの時間を使って私達は考えていた。
「んー、でも、小さい時の記憶にも理人先輩がいた憶えがなくて……」
「お嬢様、幼少期の頃に毎年行っていたクリスマスパーティーでお会いしたとかではないでしょうか?」