【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


「いきなりこいつに触んないで」

「なに? もしかして怒ってんの?」


問いかけられた蓮くんの右腕は、私を後ろから掴んで離さない。


「怒ってるってよりも、焦ってる」

「へぇ? 俺が歌鈴ちゃんに手ぇ出そうとしてんの見て、イケメンでモテ男の青葉蓮も嫉妬──」

「歌鈴がびっくりした顔もいちいち可愛いだろ」

「……は?」

「特大溜め息出るレベルで可愛いから他の奴に見せたくなかったんだよね。だから焦って当然だと思わない?」


真顔で言ってのける蓮くんにその場のみんなが唖然としている。


……れ、蓮くん?

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