【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「ホント、無自覚で可愛さ振り撒くからタチが悪い。毎日我慢してる俺の身にもなってほしい」
「っ、」
はぁっ……と短い溜め息をつきながら、蓮くんは私のおでこに自分のおでこをコツンと合わせた。
「なにそれ。浮気ギリギリのラインって感じだねー」
「う、浮気……!?」
理人先輩はケラケラと笑っている。
「いいよ、許してあげる。俺は出来るだけ寛大な主人でいたいタイプだし」
理人先輩の放つ言葉はおかしなことばかり。
「こうやって幼なじみでいられんのは今だけだから」
仕方ないねー、と鼻で笑った理人先輩からは余裕さえ感じた。