【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「っ、……!?」
ドキンッと、心臓が大きく飛び跳ねた。
なにしてるの……!?
パパと電話中に……今はマズいってば!
べたっと体重をかけるようにした蓮くんが、後ろから私を抱きしめてるんだもん。
「理人理人って。電話の相手は圭吾さんじゃなかったの?」
受話器越しでは聞こえないくらいの声のボリュームで、ヒソヒソと耳打ちしてくる。
弾けるように見上げれば、不機嫌な眼差しが注がれていた。
「もちろんパパに決まって……ひゃっ……」
「歌鈴!? どうしたんだい!? 不審者でも侵入してきたか!?」