【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
こんなの不意打ちを通り越してるよ。
私に卑怯なんて言ったくせに、蓮くんの方が卑怯だと思う。
「だからアイツにはもう見せんなよ」
アイツとは理人先輩のことだ。
くるんっと私の身体を回転させて、確かめるように顔を近づけた。
そして、蓮くんにポンッと頭を撫でられる。
それが嫌じゃなくて……ちょっとだけ嬉しくて。
ドキドキ高鳴る胸を押さえながら、「うん……」と呟くのが精一杯だった。