【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
──けれど、
「俺にも教えてよ」
窓際の方向から飛んできたこの声は……
「……青葉蓮。お前って、俺の邪魔すんのが好きなのー?」
ピクリと反応した理人先輩は、ヘラヘラと笑いながら、歩み寄って来る蓮くんを見やった。
「うん好き」
「即答かよ……相変わらず涼しい顔してくれるよね、ホント」
締めてやりたい、と理人先輩が物騒なことをもらしている。
「デートの相手なら俺にしてよ」
「は? 俺が誘ってんのは歌鈴ちゃん。将来俺の花嫁になる女の子。わかる?」