【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


──その日の夜。


「若さん、ゴミの分別終わりまし……た」


って。

チェックを頼もうと玄関に顔を出したら、掃除に使うデッキブラシをキラキラした瞳で見ている。


「あの、若さん……何してるんですか……」

「はっ……! こ、これは、とても珍しかったものですから!」


……どこも珍しくはない普通のデッキブラシでしょ。


「へぇ。それ使いたいの?」


ひょいっとリビングのドアから蓮くんが顔を覗かせた。

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