【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
パパが決めた相手と、私は婚約するように言われている。
子供の頃から心配性なパパ。
8歳の頃、言いつけを守らないで学校からひとりで帰った時、誘拐されそうになった。
それ以来パパの心配性に拍車がかかった。
その婚約相手が誰なのかもわからない。
だけど、若さんの情報によれば、もうその話は動き出しているみたい……。
本音を言えば、将来のことは自分で決めたい。
でも、パパが私を心配してくれていて、愛してくれてることが伝わるから、異を唱えることはしなかった。
パパには安心してもらいたいから……。
「考えただけで気が狂いそう」
はぁっと溜め息をつきながら、長い前髪をくしゃりと掴んだ蓮くんの声に我に返った。