【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
トクトクと胸が高鳴る。
同じベットに寝そべって、こんなにも距離が近いのに、私は蓮くんから目が離せない。
「歌鈴は十分なくらいよく頑張ってるだろ?」
すっと細められた優しいブラウンの瞳。
見ているだけで安心する。
「蓮く……もうちょっとここにいたい……」
蓮くんの体温を感じて、だんだん瞼が重くなる。
「……この状況でそういうこと言うとか、卑怯だろ」
ぼやけてくる視界の中で、蓮くんが前髪をくしゃりとかきあげている。