【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
考え込む私達の背後から聞こえた声に、身体がビクッと反応した。
「なんて神出鬼没な御曹司なの!? 」
「その気配の消し方は一体どこで身につけたのですか!?」
ふたりのツッコミどころがやっぱりよくわからない……。
「いつも通りだろ? そろそろ慣れてくれてもいいと思うんだよねー」
「……慣れるわけないじゃないですかっ、それに理人先輩が来たらまた──」
パシッ、と。
突然さらわれた私の右手。
「……へっ?」
「ごめん。文句ならあとでいくらでも聞いてあげるから、今は黙って」