【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


妖しく細められた瞳に、いつもとは違う空気を感じて、嫌な予感がする。


「ちょっ、うわっ!?」


私の手を強引に引っ張って、教室の窓際へと視線をスライドさせる理人先輩。

そこにいるのはこちらを見ている蓮くんで。

べっ、と舌を見せた理人先輩は、


「逃げるよお嬢様」


そう言って、抵抗さえ出来ない私を連れて走り出した。


「なっ、歌鈴!?」

「貴様っ! お嬢様をどこへ連れていく!?」

「二乃ちゃぁぁん……!!」


驚きに包まれた若さんと二乃ちゃんの姿がだんだんと遠くなる。

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