【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「かりーーーん!!!」
「助けて、二乃ちゃ……」
「大丈夫! 若さんのことは任せて!!」
……えっ、いや……親友のピンチだっていうのに結局二乃ちゃんはそこなのーー!?
* * *
あっという間の出来事だった。
学校から連れ去られた私は、正門前に寄せられた理人先輩の車に押し込まれるようにして乗せられた。
「……どういうつもりですか!?」
ドアが閉められ、私はほぼ叫んでいた。
「そんなムッとしないでよ。こうでもしないとふたりきりになれないだろ?」
「……困ります! 降ろしてください!」
私の抗議も虚しくも車は発進された。