【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「でも安心してよ。こんな強引な真似はもうしないから」
「そんなの、信じられません……っ」
現に今私をさらっているわけで。
私は精一杯、向かい合う理人先輩から距離をとる。
「ホントだよー? それに俺、ベットの中じゃ優しい方だと思うし」
「は、はい!? そんなこと聞いてません!」
「真剣に答えてるんだけどなー」
ふわふわしたわたあめみたいな笑顔。
それに、ベットって!
一体どこまで何を想像してるの……?
「いいね、そういう顔。もっと見せてよ」
理人先輩の指が、流れる私の髪に触れる。
「っ、やめてくださ……」
聞こえない振りをして私を覗き込んでくる理人先輩は、クスッと声を弾ませた。