【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「今日、お父様と何か予定があったんですか……?」
だったら私はすぐにでも喜んで退散します!と言いたかったけど……
「そー。歌鈴ちゃんを親父に会わせたいんだよねー」
「え!?」
「ぷ。そんな驚く? 婚約すんだし、それって自然なことじゃない?」
「……って言われても。急ですし、まだ決まっていないことで……ご挨拶はまだ早いかなって」
婚約者としてご挨拶だなんて。
それに、私の気持ちの問題もある……。
「今日は諦めるよ。まぁ、親父にはどうせ近いうち会うことになるし」
婚約な話が進めばそうなるだろう。
だけど、その言葉の真意を、私はなにひとつわかっていなかった。