【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
突然のことに取り乱した私は、慌てて部屋の中に視線を泳がせた。
そして、彷徨った視線はある物でピタリと止まった。
「あっ……」
私に気づかれることを待っていたかのようにテーブルに飾られた写真立て。
「……もしかして、本当に小さい時のクリスマスパーティーで?」
子供達だけが映された写真。
その中には幼い頃の私と蓮くんが隣同士に並んでいて、屈託のない笑顔を浮かべている。
「そう。で、これが俺ってわけ」
理人先輩が写真の隅に映る男の子をトンと指さした。