【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「だから覚悟ならとっくに出来てるよ」
「……覚悟?」
「──お前を溺愛して止まない圭吾さんに埋められる覚悟」
意志のこもった蓮くんの声がやけに近くで聞こえて。
あっ……と思った時には視界に影が出来て、蓮くんの骨ばった指が私の頬に滑り込んできた。
「だから、俺じゃなきゃダメだって思ってよ」
そして、瞬きをする間もなく、唇を塞がれた。
「ん……っ、」
何が起きてるのかわからなかった。
ギュッと腕を掴まれて、蓮くんの唇の感触に頭がくらくらして、立っているのが精一杯。