【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
……でも、
「それは俺のセリフだよ」
微動だにしない蓮くんは、真っ直ぐに理人先輩を見据えて言った。
「今あんたのためにせっかく花嫁修業しても、未来では全部俺のためになるから」
「は? 未来?」
「わかんねぇの? ウェディングドレス着た歌鈴にキス出来んのは、俺だけってことだよ」
着てなくてもするけど、と私を引き寄せてクスッと笑った蓮くんに、たちまち頬が熱を帯びる。
反対に、理人先輩は渇い笑みを滲ませていた。