【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
それから若さんは玄関待機へと戻り、嬉しそうに報酬のデッキブラシを手にしていた。
「よかったですね、若さん。私も助かりました」
「……はっ!!」
子供か……ってくらいニコニコしていたけど、私と目が合うと真顔に戻る……。
そうだ、私もやらなきゃいけないことがある。
たとえ波乱万丈な一日だったとしても、花嫁修業の課題を疎かには出来ない!
ママのノートを開くと「鏡を汚くしているとブスになるわよ!」なんて吹き出しがついていた。
ブスって、どんな根拠なの……?
私は洗面台の鏡の掃除に取り掛かった。